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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/08/14 12:05,
提供元: フィスコ
フェローテク Research Memo(5):2025年3月期は増収ながら新工場立ち上げにより営業減益
*12:05JST フェローテク Research Memo(5):2025年3月期は増収ながら新工場立ち上げにより営業減益
■フェローテック<6890>の業績動向
1. 2025年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2025年3月期の業績は、売上高が前期比23.4%増の274,390百万円、営業利益が同3.1%減の24,089百万円、経常利益が同3.7%減の25,558百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.6%増の15,692百万円となった。
主要顧客からの需要が強含みで推移したことから半導体等装置関連、電子デバイス、車載関連の各セグメントで売上高は伸長した。売上総利益率は26.7%(前期は31.4%)と前期比で低下したが、これは太陽光発電向け坩堝やウエーハ受託生産の収益悪化に加えてマレーシアを中心とした生産拠点の新増設コスト負担による。この結果、売上総利益は73,361百万円(前期比5.0%増)にとどまり、販管費が計画どおり同9.5%増となったことから、営業利益は微減益となった。
営業外収益で為替差益が1,707百万円(前期は1,383百万円)、補助金収入が5,284百万円(同3,482百万円)と前期比で増加したが、営業外費用で持分法による投資損失が5,420百万円(同3,742百万円)となったことなどから経常利益の減益幅は3.7%となった。特別損益では、前期比で大きな増減の変動はなかったが、非支配株主に帰属する当期純利益(マイナス項目)が3,607百万円(同5,481百万円)に減少したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比3.6%増となった。
マレーシアの新工場や常山のセラミックス工場などを中心に設備投資額は51,776百万円(前期は75,227百万円)、減価償却費は23,672百万円(同16,398百万円)であった。この結果、EBITDA(償却前営業利益)は47,761百万円(前期比15.7%増)となった。
高水準の設備投資が続き、資産は大幅増。一方で有利子負債は275億円増加
(2) 財務状況
2025年3月期末の財務状況は、流動資産は295,367百万円(前期末比46,959百万円増)となった。主に現金及び預金の増加472百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加33,667百万円、棚卸資産の増加15,168百万円による。売上増加に伴い売上債権及び棚卸資産が増加した。固定資産は305,226百万円(同43,608百万円増)となった。主に設備投資による有形固定資産の増加43,724百万円、無形固定資産の減少445百万円(主にのれんの減少149百万円、その他の減少296百万円)、投資その他の資産の増加330百万円(主に、投資有価証券の増加3,234百万円、関係会社株式の減少3,522百万円、繰延税金資産の増加557百万円)であった。その結果、資産合計は600,593百万円(同90,566百万円増)となった。
負債合計は277,043百万円(前期末比45,183百万円増)となった。主に支払手形及び買掛金の増加17,290百万円、短期借入金の増加8,028百万円、1年内返済予定の長期借入金(社債含む)の増加3,570百万円、社債の減少320百万円、長期借入金の増加15,858百万円による。これにより、期末の有利子負債は162,296百万円(同27,136百万円増)となった。また純資産合計は323,549百万円(同45,383百万円増)となった。主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加10,553百万円、円安による為替換算調整勘定の増加21,543百万円、その他有価証券評価差額金の減少318百万円などによる。この結果、期末の自己資本比率は39.4%(前期末40.1%)となり、目標である40%を若干だが下回った。
(3) キャッシュ・フローの状況
2025年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは26,066百万円の収入であった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上25,046百万円、減価償却費23,672百万円、持分法による投資損失5,420百万円、仕入債務の増加11,684百万円などで、主な支出は持分変動益349百万円、売上債権の増加22,550百万円、棚卸資産の増加10,500百万円などによる。投資活動によるキャッシュ・フローは39,627百万円の支出であった。主に定期預金の増加(ネット)による支出37,327百万円、有形固定資産の取得による支出51,239百万円、投資有価証券の取得による支出1,136百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは18,965百万円の収入であった。主な収入は長短借入金の増加(ネット)26,851百万円、非支配株主からの払込みによる収入2,997百万円で、主な支出は社債の償還3,763百万円、配当金の支払額4,932百万円であった。
以上から2025年3月期の現金及び現金同等物は前期末比12,092百万円増加し、期末残高は108,899百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HN》
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