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読み始めた途端、まるで一本の映画を見ているような錯覚に陥った。
億万長者への険しい道のり:ウィルキンソン氏の生々しい告白しい告白
ウィルキンソン氏が自ら語った、億万長者への道は決して輝かしい栄光だけではないことを赤裸々に描いたまさに傑作だ!
家族の不仲、貧困の中で「お金さえあれば幸せになれる」と信じていた若き日の彼は、やがて努力と才覚で小金持ちの地位を手に入れる。
しかし、そこから待っていたのは、予想もしなかった人間関係の試練だった。
貧乏だった頃、ウィルキンソン氏はお金が全ての悩みを解決してくれると信じて疑わなかった。だが、小金持ちになった途端、周囲の態度は一変する。自身の心境の変化についても周りが理想とする素晴らしい物を買い漁るが、決してそれは自身が満たされる物では無かった。
親しいはずの友人や知人からの嫉妬、裏切り、そして金銭を目当てにした「たかり」が彼を襲った。成功の喜びは、信頼していた人々が離れていく寂しさと苦悩に塗り潰されていく。この過程を、ウィルキンソン氏は驚くほど率直に、時に痛々しいほど生々しく綴っている。
この本の見どころは、ハイテク事業というバフェット・マンガーが得意としない分野で最初に成功を収めたウィルキンソン氏がバフェットやマンガーのような投資の巨匠に心酔し、彼らの経営手法や人生哲学に回帰していく様子はとても興味深い。
成功しても満たされない試練の中で彼らのシンプルかつ深い智慧に立ち返る姿は、ファンならずとも心を掴まれる。
成功の裏に潜む孤独や葛藤を乗り越える過程で、彼は「幸せな億万長者」と「不幸せな億万長者」を分ける考え方を身につけていく。
詳細は本書をじっくり読み込んでもらいたいのでここには詳しくは書かないが、億万長者でなくとも、私たち一般人にも取り入れられる普遍的な教訓として響く物がある。
貧困から這い上がり、成功を掴んだはずが新たな苦しみに直面する――そんなウィルキンソン氏の物語は、富と幸福の真の意味を問いかける。
彼の体験は、読者に「お金だけでは埋められない心の隙間」を突きつけ、深い思索を促すだろう。
バフェット・マンガー、彼らの哲学が幸せに生きたい現代の起業家が成功の後にどう生きるべきか?どういう影響を与えたかを知る事が出来る、興奮と感動に満ちた一冊だ。是非読んでもらいたい。
投資家も起業家精神を持ち続け、常に学び続けなければ大きな富を得られないということを学びました。
嫌いなことや避けたい状況を明確にする「反目標」の設定を提唱しています。 これにより、自分にとって本当に重要なことに集中し、満足感を得ることができると述べています。
この本はどちらかというと投資家というより起業家向けに書かれた本になります。 ただお金の設ける心理的な要素は投資家も参考になると思います。
kuni 会社員
投資歴(個別株20年)
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