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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/22 18:12, 提供元: フィスコ 22日の香港市場概況: ハンセン0.9%高で反発、テック指数2.7%上昇*18:12JST 22日の香港市場概況: ハンセン0.9%高で反発、テック指数2.7%上昇22日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比234.53ポイント(0.93%)高の25339.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が105.16ポイント(1.17%)高の9079.93ポイントと反発した。売買代金は2855億8410万香港ドル(約5兆4289億円)に拡大している(21日は2394億8690万香港ドル)。 投資家心理が上向く流れ。中国の政策に対する期待感が根強いほか、米中関係の改善期待も高まっている。外電は21日、「米ボーイングと中国は近く、最大500機の航空機購入契約を結ぶ見通し」と報じた。実現すれば、2017年のトランプ米大統領(第1期)の訪中以来続いていたボーイングの対中販売不振に、ようやく終止符が打たれることとなる。ただ、上値は限定的。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が気がかりだ。パウエル氏は今夜(現地時間22日8時、日本時間23時)、ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で講演する予定。今後の金融政策動向に対する見解に注目が集まっている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.1%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が8.8%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が6.1%高と上げが目立っている。李寧の中間決算は1割減益だったが、予想を上回ったことが買い安心感につながった。 セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が17.8%、晶門半導体(2878/HK)が10.6%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が9.2%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が7.1%ずつ上昇した。国内産業の躍進が期待されている。外電が21日、消息筋情報として、「米GPU大手のエヌビディアはこのほど、中国市場向けの人工知能(AI)チップ「H20」の生産停止を一部サプライヤーに指示したもよう」と伝えた。 新興電気自動車(EV)やスマートドライブ関連も急伸。小鵬汽車(9868/HK)が13.6%高、蔚来集団(9866/HK)が11.1%高、速騰聚創科技(2498/HK)が13.1%高、地平線(9660/HK)が4.8%高で取引を終えた。小鵬汽車については、同社の何小鵬・董事長兼CEO(最高経営責任者)が自社株を買い増したことが刺激材料となっている。半導体やEV関連の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は2.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。 消費セクターの一角も物色される。百貨店の百盛商業集団(3368/HK)が31.8%高、日用雑貨チェーンの名創優品集団HD(9896/HK)が20.6%高、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が6.8%高、茶飲料チェーンの滬上阿姨(上海)実業(2589/HK)が5.1%高で引けた。百盛商業については、中間業績の黒字転換が好感されている。名創優品は中間決算の調整後純利益が前年同期比で10.6%増加し、今後の業績成長が見込まれたことも材料視された。 半面、空運セクターはさえない。大手キャリアの中国国際航空(753/HK)が5.1%安、中国東方航空(670/HK)が2.8%安、中国南方航空(1055/HK)が1.8%安と値を下げた。 本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.45%高の3825.76ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。証券、軍需産業、素材、自動車、消費関連、医薬、不動産なども買われた。半面、空運は安い。エネルギー、公益、銀行の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |